Googleがメンテナンス中は503を再度呼びかけ、PHPパッチ対応で
PHPの緊急パッチでサイトを止めるときは503を返すよう、Google Search Centralが改めて呼びかけ。公式ドキュメントが示す期間の目安と、運営者が確認したい点を整理。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
PHPの重大な脆弱性への対応で、サーバーを一時的に止めてパッチを当てるサイトがあります。Google Search Central は、そうしたダウンタイムの間は、サイトが「503」のステータスコードを返すよう、改めて呼びかけました。Search Engine Journal の2026年10月21日付の記事が伝えています。ブログやアフィリエイトサイトを運営している人にとって、メンテナンス中の検索順位やインデックスをどう守るかに関わる話です。公式のドキュメントで確認できる範囲と、報道で紹介された範囲を分けて整理します。
メンテナンス中は「503」を返す、というGoogleの呼びかけ
記事によると、Google Search Central は、PHPが重大な脆弱性2件の緊急修正を公開した水曜日に、LinkedIn で投稿しました。同じ日に、ジョン・ミューラー氏も Bluesky で同様の注意を書いています。ポイントは、サーバーを止めている間に、404や、200のステータスでのエラーページを返すのではなく、一時的な停止を意味する503を返すことです。Google Search Central の投稿が避けるよう呼びかけたのは404と200のエラーページで、ミューラー氏は Bluesky で、タイムアウトや404、500も望ましくないと書いたと、記事は伝えています。
Google Search Central の投稿の主張として、記事は、503なら、すでにインデックスされているURLを検索結果に残したまま、作業ができると紹介しています。また、200のステータスでエラーページを返すと、そのエラーの内容がインデックスされるおそれがあることは、ミューラー氏が2013年のブログ記事で書いたとされています。Bluesky の利用者が挙げた優先順位は、503、500、403、404、200の順で、ミューラー氏はこれを「良いモデル」と評したそうです。
公式ドキュメントが示す「期間」と「影響」
Google のクロール頻度を下げる方法を説明した公式ドキュメントには、500、503、429を通常の200の代わりに返すと、Google のクロール頻度を一時的に下げられると書かれています。影響はホスト名単位で、エラーを返すURLだけでなく、そのホスト名のコンテンツを返すURLも含めて、全体が対象になります。エラーが減ると、クロール頻度は自動的に元に戻ります。
想定されている期間は、数時間から1〜2日程度です。ドキュメントは、これを長期間行うことは推奨しないと明記しています。検索では、同じURLでこれらのステータスコードが複数日続くと、Google のインデックスから削除される可能性があります。5xxのURLから受け取った内容は無視され、すでにインデックスされたURLは保持されるものの、最終的には削除される可能性がある、とステータスコードのドキュメントにも書かれています。クロール頻度が下がると、新しいページの発見や既存ページの更新が遅れることや、Google 広告のキャンペーンが停止されるおそれがあることも、公式のページや記事で触れられています。
503と429には、再試行のタイミングを伝える「Retry-After」ヘッダーを付けられます。秒数(例:120)または、UTCの絶対的な日時で指定します。
SEJ が挙げた注意点と、一時停止ガイドの記述
記事は、ほかにもいくつかの注意点を紹介しています。このうち、Google の「オンラインビジネスの一時停止」のガイドを出典とする項目があります。
- robots.txt に503を返してはいけません。クロール全体がブロックされるためです。robots.txt は通常どおり応答させておく必要があるという部分は、記事のまとめです。
- 503の間は、Google がタイトルや説明文、メタデータ、構造化データを更新できません。
- 1〜2日を超える停止が必要な場合は、インデックス可能なホームページを200で返してプレースホルダーに使う、という Google のガイドがあるとのことです。
- 10〜15分程度の503をたまに返すのは問題ない、と Google の Gary Illyes 氏が2024年に述べたとされています。この発言は、公式ドキュメントでは確認できませんでした。
PHPそのものを止めている間は、PHPのコードの中で503を返すことができません。記事は、CDNのルールや、DNSを別の一時サーバーに向ける方法など、PHPの外側で対応する案を挙げています。
アフィリエイトサイトの運営者はどう考えるか
ここからは筆者の見解です。収益サイトで気になるのは、広告やアフィリエイトのリンクを載せた記事の表示が止まる時間です。公式ドキュメントが示しているのは、数時間から1〜2日程度の短期なら、すでにインデックスされたURLは保持される、という点までで、順位への影響には触れていません。そのため、これは「数日にわたる停止でも大丈夫」という意味ではないと考えます。作業が長引きそうなら、アクセスの少ない時間帯を選ぶ、段階的に更新する、といった工夫で、停止時間そのものを短くする必要がありそうです。
また、今回の話は、使っているレンタルサーバーやCDNが自動で503を返してくれるかどうかで、取るべき対応が変わります。契約しているサービスのメンテナンス告知や、サーバー側の設定を確認しておくとよいと思います。順位への影響がどの程度になるかは、サイトの規模や停止時間で変わるため、一概には言えません。
出典
- Search Engine Journal「Google Reminds Sites To Serve A 503 During PHP Patch Downtime」(2026年10月21日)
- Google クロール頻度を下げる方法(Google 検索セントラル)
- オンラインビジネスの一時停止(Google 検索セントラル)
- HTTPステータスコードとGoogleのクローラー(Google 検索セントラル)
2026年10月25日時点の情報です。
本記事は情報提供を目的としており、収益を保証するものではありません。法律・税務に関する内容は一般的な情報であり、個別の判断は弁護士・税理士などの専門家や公的機関の最新情報でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。