はじめてのアフィリエイトガイド|ゼロから分かる仕組み・始め方・税金とルール

このページの本文には、広告リンク(アフィリエイトリンク)を入れていません。特定のASP・サービス・教材をすすめることもしません。

このガイドで分かること|アフィリエイトとは何か

アフィリエイトとは、ブログやSNSで商品やサービスを紹介し、読んだ人が買ったり申し込んだりしたときに、紹介した人へ報酬が支払われる広告の仕組みです。日本語では「成果報酬型(せいかほうしゅうがた)広告」と呼ばれます。成果報酬とは、「結果が出たときだけ払われるお金」という意味です。

たとえ話で言うと、アフィリエイトは「お店の紹介カードを配る係」に近い仕事です。あなたが友だちに紹介カードを渡し、友だちがそのカードを持ってお店で買い物をすると、お店からあなたにお礼が届きます。インターネットでは、紹介カードの代わりに「特別なリンク」を使います。リンクをたどって買い物が起きたことが自動で記録され、報酬が計算されます。

先に、いちばん大事なことを書きます。アフィリエイトは「広告の仕事」です。ですから、お金の話より先に、広告のルール(広告だと分かるように書く、うそや大げさな表現をしない)と、税金のルールを知る必要があります。もう1つ、始めることと、稼げることは別です。登録や記事の公開は特別な資格なしにできますが、報酬が出るまでには時間がかかり、出ないまま終わる人も多くいます。

このガイドは、次のような人のために書きました。

  • 「アフィリエイト」「ブログで収益化」という言葉は聞いたことがあるけれど、仕組みはまったく知らない人
  • 副業として考えている会社員、家事や子育ての合間に考えている人、学生
  • 「本当にお金になるのか」「税金や法律で困らないか」を、始める前に知りたい人

読むと、次のことが分かります。

  1. お金がどこから来て、誰を通って、あなたに届くのか(4者の関係)
  2. 報酬の種類と計算のしかた
  3. ブログの用意から最初の報酬までの手順、媒体とジャンルの選び方
  4. 収入の現実(調査で分かること・分からないこと)
  5. 副業の税金(会社員と、給与のない人で見る金額が違う)
  6. 守るべきルール(ステマ規制、景品表示法、薬機法、著作権、ASPの規約など)
  7. 高額な塾や情報商材など、副業の詐欺の見分け方と相談先

読む順番は、まず「全体像」の図と用語ミニ辞典、次に「収入の現実」と「ルール」の章です。税金の章は、始める前に自分に当てはまる部分(会社員か、給与のない人か)だけ読めば十分です。

このガイドは、アフィリエイトをすすめるものではありません。読んだうえで「自分には合わない」と判断するのも、立派な結論です。

ここまでで覚えておくこと

  • アフィリエイトは、紹介した結果(購入・申込みなど)に応じて報酬が出る広告の仕組み
  • 中身は「広告の仕事」なので、広告のルールと税金のルールが最初から関係する
  • 始めるのと稼ぐのは別。収入は保証されない

アフィリエイトの全体像とは?4者の関係とお金の流れ

アフィリエイトの登場人物は、4者です。「広告主(こうこくぬし)」「ASP(エーエスピー)」「あなた(サイト運営者)」「読者」です。

アフィリエイトの4者の関係。あなたが記事を読者に届け、読者がリンクから購入して広告主に代金を払うと、広告主がASPに報酬を払い、ASPがあなたに報酬を振り込む
お金の流れ(緑の矢印):読者→広告主(代金)→ASP→あなた(報酬)。オレンジの矢印は記事が読者に届く流れ
  1. 広告主:商品やサービスを売っている会社です。「売れたら1件いくら払います」という条件で、広告を出します。
  2. ASP:Affiliate Service Provider(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)の略です。広告主とあなたをつなぐ「仲介役」です。広告の一覧を見せ、どのリンクから何件売れたかを記録し、報酬をまとめて振り込みます。
  3. あなた(サイト運営者):ブログやSNSで記事を書き、広告リンクを置く人です。消費者庁の資料では「アフィリエイター」と呼ばれています。
  4. 読者:記事を読んで、必要なら広告リンクから商品を買う人です。読者はふつうの値段で買い物をするだけで、追加のお金は払いません。

お金の流れは、次のとおりです。読者が商品の代金を広告主に払います。広告主は、決めておいた報酬をASPに払います。ASPは、あなたの分の報酬を振り込みます。

ASPのもうけ(収益源)は、消費者庁の資料では、成果報酬に一定の率をかけた手数料や、システムの利用料などとされています。このガイドで規約を確認したA8.netは、あなたのような立場の人(A8.netでは「メディア会員」と呼びます)の登録や利用を無料としています。ただし、振込手数料はあなたの負担とする規約もあります。

この仕組みが成り立つ理由は、広告主にとって「売れたときだけ広告費を払えばよい」からです。ただし、その裏返しとして、あなたの側は「記事を書いても、売れなければ報酬は0円」です。時間をかけても報酬が出ないことは、ふつうに起こります。

ASPを通さない形もあります。たとえば、Amazonの「Amazonアソシエイト」は、Amazonが自分で運営している紹介の仕組みです。広告主とASPの役割を、Amazon自身が兼ねています。

ここまでで覚えておくこと

  • 登場人物は、広告主・ASP・あなた・読者の4者
  • お金は「読者→広告主→ASP→あなた」の順に流れる。読者は追加のお金を払わない
  • 報酬が出るのは成果があったときだけ。売れなければ0円

アフィリエイト用語ミニ辞典|最初に覚える20語

このあとの章で何度も出てくる言葉を、先にまとめます。分からない言葉が出たら、この表に戻ってください。

用語 説明
アフィリエイト 紹介して、結果が出たらお礼が出る広告(本の感想記事から1冊売れて報酬が出る)
広告主 商品を売っている会社(化粧品メーカー、通信会社)
ASP 広告主とあなたをつなぐ仲介の会社(広告の一覧を見せ、報酬を振り込む)
アフィリエイター 広告リンクを置いて記事を書く人(あなた)
媒体(ばいたい) 記事や投稿をのせる場所(ブログ、Instagram、YouTube)
サーバー ブログのデータを置いておく、ネット上の場所(借りる)。毎月の料金を払って借りる
ドメイン ブログの住所(URL)の部分(「〇〇.com」「〇〇.jp」)
案件(あんけん) 1つ1つの広告の募集(「〇〇の申込み1件で〇円」)
提携申請(ていけいしんせい) 「この広告を扱わせてください」という申込み(審査に通ると広告リンクが使える)
成果(せいか) 報酬の対象になる行動(購入、無料登録、資料請求)
成果報酬型 成果が出たら1件いくら、または何%(申込み1件で2,000円)
クリック型 広告が押されるだけで少額が出る形(Googleの広告配信など)
料率(りょうりつ) 売れた金額に対する報酬の割合(5,000円の商品で3%なら150円)
発生・確定 「仮の報酬」と「本決まりの報酬」。発生しても、取り消されると0円
承認率(しょうにんりつ) 発生した成果のうち、広告主に認められて確定した割合(10件発生、8件確定で80%)
セルフバック ASPが特別に用意した、自分で申し込んで報酬を受け取れる仕組み(通常の広告で自分が申し込むのは禁止)
PR表記 「これは広告です」と分かるようにする書き方(記事の冒頭に「プロモーションを含みます」)
所得税 1年の所得(もうけ)にかかる、国に納める税金(会社員は給与から毎月引かれている)
確定申告 1年分の所得と税金を自分で計算し、税務署に出す手続き(翌年2月16日〜3月15日に行う)
扶養(ふよう) 家族の稼ぎで生活していると認められ、家族の税金や保険料が軽くなっている状態(親の扶養に入っている学生)

管理画面(ASPのサイトで成果を見る画面)に表示される「発生」の金額は、まだ仮の数字です。広告主が条件を満たした申込みかを確かめ、認めた分だけが「確定」して支払われます。

ここまでで覚えておくこと

  • よく出る言葉はこの表にある。税金や法律の言葉は、それぞれの章で説明する
  • 管理画面の「発生」は仮の数字。お金になるのは「確定」した分だけ

アフィリエイトの種類とは?報酬の形とブログ収益化の仕組み

アフィリエイトの報酬の形は、定額(1件いくら)と定率(売上の何%)の2つで、どちらも成果報酬型です。このほか、ブログの収益化では、クリック型の広告(Googleアドセンスなど)もよく一緒に使われるので、あわせて説明します。消費者庁の資料も、アフィリエイターの報酬体系として「商品・サービス購入型」(このガイドでいう成果報酬型)と「クリック型」を挙げ、クリック型は報酬単価が一般的に低いといわれている、と説明しています。

ブログ収益化の報酬の形の比較。アフィリエイト(成果報酬型)の定額と定率、別の仕組みのクリック型を、報酬が出るタイミングと計算方法で並べた表。どの形でも自分で広告を押す・申し込むのは原則禁止
アフィリエイトは定額・定率の2つ(成果報酬型)。クリック型(アドセンスなど)は別の広告の仕組み。どれも自分で押す・申し込むのは原則禁止

成果報酬型(定額):1件いくら

「申込み1件につき〇円」という形です。無料の会員登録、資料請求、見積もり依頼、口座開設、サービスの申込みなどが対象になります。消費者庁の資料では、金融や美容の分野は報酬単価が高くなる場合があると説明されています。ただし、単価が高い分野ほど、表示のルールが厳しく、競争も激しい点に注意が必要です。

成果報酬型(定率):売上の何%

「売れた金額の〇%」という形です。通販サイトの商品紹介に多い形です。料率が数%の場合、1件あたりの報酬は小さくなります。

クリック型(アフィリエイトとは別の仕組み):押されるたびに少額

広告が押されるだけで、少額の報酬が出る形です。代表例は、Googleが運営する「Google AdSense(アドセンス)」で、サイトに広告の枠を置き、そこにGoogleが広告を自動で表示します。「買ったら報酬」のアフィリエイトとは別の広告の仕組みです。

  • 申し込み先:ASPを通さず、Googleに直接申し込み、Googleの審査を受ける
  • 条件:18歳以上で、サイトが公開されていて十分な量のコンテンツがあること(18歳未満は、保護者が保護者本人のアカウントで申し込む形)
  • 禁止:自分の広告を自分で押すこと(Googleのポリシーで「どのような理由があっても認められません」)、読者に「広告をクリックしてください」と頼むこと
  • 支払い:収益が「お支払い基準額」に達してから。日本円の場合は8,000円(2026年10月7日にAdSenseヘルプで確認)

Amazonアソシエイト

Amazonアソシエイトは、Amazonが自分で運営する成果報酬型の仕組みで、ASPを通さずAmazonに直接申し込みます。運営規約は、参加者に「Amazonのアソシエイトとして、[名称]は適格販売により収入を得ています。」という決まった文を、サイトなどに目立つように示すよう定めています。[名称]には、あなたのサイト名などを入れます。紹介料の率は規約で決まり、変わることがあります。

ここまでで覚えておくこと

  • アフィリエイトの報酬は、定額(1件いくら)と定率(何%)の2つ。ブログではクリック型(アドセンス)も一緒に使われる
  • アドセンスとAmazonアソシエイトは、ASPを通さず各社に直接申し込む
  • どの形でも、自分で押す・申し込むのは原則禁止

アフィリエイトの始め方とは?準備から最初の報酬までの流れ

始め方の結論は、「ブログなどの媒体を用意し、記事をいくつか書いてから、ASPに登録する」です。ASPは登録や提携申請のときに、広告をのせるサイトを確認するからです。次の11ステップはASPを使う場合の流れです。アドセンスやAmazonアソシエイトは、ステップ5・6の代わりに各社へ直接申し込みます。

アフィリエイトを始める流れ。1会社のルール確認、2媒体を決める、3媒体を用意する、4記事・投稿を作る、5ASPに登録、6提携申請、7広告リンクとPR表記、8成果の発生、9確定、10振込、11税金の確認
始める流れ(ASPを使う場合の11ステップ):ルール確認→媒体を決める→媒体を用意→記事・投稿→ASP登録→提携申請→リンクとPR表記→発生→確定→振込→税金
  1. 勤め先のルールを確かめる:会社員なら、まず就業規則(会社の決まりごと)を読みます。禁止されているなら始めません。許可制なら、許可を取ってから始めます。厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」でルールを整理しています。ただし、実際の扱いは会社ごとに違います。
  2. 媒体を決める:ブログ(自分のサイト)か、SNSか、動画かを選びます。選び方は次の章で説明します。
  3. 媒体を用意する:ブログなら、無料ブログか自分のブログかを選びます(次の項目で説明します)。SNS・動画なら、アカウントを作り、そのSNSの規約やヘルプで、商品紹介や広告リンクの投稿が許されているか、広告の印を付ける機能(プロモーション設定)があるかを確かめます。
  4. 記事・投稿をいくつか作る:目安として、何について発信するのか分かる記事や投稿を3〜5本作ってから登録するのがおすすめです。中身は、広告と関係なくてかまいません。テーマに沿って、読者の疑問に答えるものにします。ただし、これはこのガイドの提案で、公式の基準ではありません。
  5. ASPに登録する:ASPのサイトで、媒体の情報、報酬の振込先口座などを登録します。最初の1社は、「扱いたいテーマの広告があるか」で選びます。各ASPのサイトで公開されている情報や、登録後の案件一覧で確かめ、見つからなければ、ほかのASPも比べます。SNSを媒体として登録できるかもASPごとに違うので、規約で確認します(例:A8.netはSNSアフィリエイトのガイドラインを公開しています)。未成年は親の同意が必要とする規約もあります。
  6. 提携申請をする:扱いたい広告(案件)を選び、提携を申し込みます。広告主があなたの媒体を見て審査し、提携が認められるとリンクが使えます。消費者庁の資料では、広告主は「違法性はないか、公序良俗(社会の常識やモラル)に反していないか、自社のイメージと合うか」などで審査するとされています。
  7. 広告リンクとPR表記を入れる:ASPの管理画面でコピーできる広告リンクの文字列(コード)を、ブログの編集画面の「HTML」などを入れる欄にそのまま貼ります。SNSなら、投稿にリンクを入れます。そして、ページや投稿の最初にPR表記をします(ルールの章で説明します)。
  8. 成果が発生する:読者がリンクから申し込むと、管理画面に「発生」と出ます。
  9. 確定する:広告主が条件を確認し、認めた分が「確定」になります。
  10. 振り込まれる:確定した報酬が、ASPごとの支払いサイクルで振り込まれます。振込の時期や最低支払額は、ASPごとに違います。
  11. 税金を確認する:1年分の報酬と経費を記録し、確定申告(1年分の所得と税金を計算して税務署に出す手続き)が必要かを判断します。

ブログの用意のしかた:無料ブログか、自分のブログか

結論です。目的で選びます。

  • まず「書くことが続くか」を試したい人:無料ブログから始めます。お金をかけずに、記事を書く習慣が身につくかを確かめられます。
  • 広告で収益を出すことを前提に、半年以上続けるつもりの人:自分のブログ(WordPressなど)を作ります。サービスの規約に左右されにくく、記事を自分の資産として育てられます。

ただし、無料ブログは、規約で広告リンクが禁止・制限されていることがあるので、始める前に必ず確かめます。

方法 必要なもの 費用と手間 注意点
無料ブログ サービスへの登録だけ 無料で始められる。手間は少ない 商用利用(お金をもうける目的で使うこと。広告リンクを貼ることも含む)を禁止・制限しているサービスがある。サービスが終わると記事を移す必要がある
自分のブログ(WordPressなど) サーバー、ドメイン、ブログを作るソフト サーバー代とドメイン代がかかる。最初の設定に数時間〜数日かかることがある 設定や更新(安全のための作業)を自分で行う

無料ブログで広告リンクを貼ってよいかは、次の順で確かめます。

  1. そのブログの「利用規約」を開き、「禁止事項」「商用利用」「アフィリエイト」「広告」の言葉を探す(ページ内検索を使う)
  2. ヘルプやよくある質問で「アフィリエイト」を検索する
  3. それでも分からなければ、運営会社に問い合わせる。はっきり「使ってよい」と分かるまで、広告リンクは貼らない

あわせて、登録するASPの規約で、無料ブログを媒体として登録できるかも確認します。広告リンクが禁止されていた、またはASPに登録できなかったときは、広告を許可している別の無料ブログを選ぶか、自分のブログに切り替えます。写真や動画が得意なら、SNS・動画に切り替える方法もあります。

自分のブログは、「サーバーを借りる→ドメインを取る→WordPressを入れる」の順で作ります。WordPress(ワードプレス)はブログを作るためのソフトで、公式サイトは無料で入手できるとしています。費用の目安です。2026年10月7日に、大手のレンタルサーバー会社数社の公式料金ページを見た範囲では、WordPressが使える入門向けのプランは、月額数百円から1,000円台程度でした。ただし、契約期間やキャンペーンで金額が変わります。ドメインは年単位の契約で、取得のときは安くても毎年の更新料がかかるのが一般的なので、2年目以降の更新料まで確かめます。特定の会社をすすめるものではありません。

ここまでで覚えておくこと

  • 順番は「会社のルール確認→媒体→ブログを用意→記事→ASP登録→提携申請」
  • 書くことが続くか試すなら無料ブログ、広告で収益を出す前提で長く続けるなら自分のブログ。無料ブログは規約で広告リンクの可否を確かめる
  • SNS・動画を選んだ人は、アカウントを作り、規約で商品紹介や広告リンクが許されているかを確かめる
  • アドセンスとAmazonアソシエイトは、ASPではなく各社に直接申し込む

ブログとSNSはどちらがいい?媒体の選び方

結論から書くと、はじめての人には、検索で読まれる記事を積み上げられるブログから始めるのがおすすめです。記事があとから読まれ続ける可能性があるからです。ただし、写真や動画で伝えるのが得意な人や、すでにフォロワーがいる人は、SNSから始めるほうが合う場合もあります。

媒体 向いている人 注意点
ブログ 文章で調べたことを整理するのが好きな人 読まれるまでに時間がかかる
SNS(Instagram、Xなど) 写真や短い文で伝えるのが得意な人 投稿が流れて消えやすい。各SNSとASPの両方のルールを守る
動画(YouTubeなど) 話すこと・撮ることが得意な人 制作に時間がかかる。動画でも広告の表示が必要

SNSで気をつけることは2つです。1つ目は、ASPの規約です。たとえばA8.netは、登録していないSNSや、個人あてのメッセージなどに広告をのせることを禁止しています。広告をのせる場所は、必ずASPに登録します。2つ目は、SNSそのもののルールです。SNSによっては、投稿画面に「広告」「タイアップ」などの印を付ける機能(プロモーション設定)があり、使うよう求められる場合があります。

ジャンル(テーマ)の選び方

ジャンルとは、記事で扱うテーマのことです。結論は、「自分が説明できること」と「読者が困っていること」が重なるテーマを選ぶことです。報酬単価の高さだけで選ぶのは避けます。

  • 説明できるか:自分で使った、調べた、仕事で知っているなど、書く根拠があるか
  • 読者の悩みがあるか:「〇〇 選び方」「〇〇 比較」のように、困って検索する人がいるか。検索窓に言葉を入れたときに出る候補や、質問サイトに同じ悩みが出ているかで確かめる
  • ルールが厳しすぎないか:Googleは、健康・安全・お金など、人の生活に大きく影響する分野を「YMYL(ワイエムワイエル)」と呼び、信頼性の高いコンテンツを特に重視するとしています。薬機法などの表示ルールも厳しくなります

ただし、YMYLの分野を書いてはいけない、という意味ではありません。根拠を一次情報(国や公式の資料)で示し、断定や誇張を避ければ書けます。

ここまでで覚えておくこと

  • はじめてなら、記事が積み上がるブログから始めるのがおすすめ
  • 広告をのせる場所は、ASPに登録した媒体だけ
  • ジャンルは「説明できる×読者が困っている」で選ぶ。単価だけで選ばない

アフィリエイト記事の書き方の基本|検索意図と体験・根拠

記事の書き方の結論は、「読者が知りたいことに、最初に答える」です。検索した人が本当に知りたいこと・したいことを「検索意図(けんさくいと)」と言います。たとえば「ワイヤレスイヤホン 選び方」と検索した人は、商品の宣伝よりも「何を基準に選べばいいか」を知りたいはずです。

Googleは、検索で上位に出ることを主な目的にした記事ではなく、「ユーザー(読者)を第一に考えたコンテンツ」を作るようすすめ、記事を「誰が、どのように、なぜ」作ったかという観点で見直すよう案内しています。

  1. 結論を先に書く:最初の数行で、質問への答えを書きます。
  2. 根拠を示す:数字、仕様、制度は、メーカーの公式サイトや国の資料で確かめ、どこで確かめたかを書きます。
  3. 体験は本当のことだけ書く:使ったことがない商品を「使ってみた」と書くのは、うそになります。使っていないなら、「公式の説明では」「比べる基準は」という書き方にします。
  4. 向かない人も書く:「こんな人には合わない」を書くと、読者が自分で判断しやすくなります。

Googleのスパムに関するポリシーは、販売者の商品説明をそのままコピーし、独自の内容を加えずにリンクを並べる「内容の薄いアフィリエイトサイト」を問題にしています。

ここまでで覚えておくこと

  • 読者が知りたい答えを最初に書く。これが検索意図に答えるということ
  • 体験は本当のことだけ。使っていない商品の体験談は書かない
  • 説明のコピーとリンクだけの記事は、Googleがスパムとして扱う対象

アフィリエイトでいくら稼げる?収入の目安と現実

先に結論を書きます。アフィリエイトの収入は人によって大きく違い、多くの人は大きな金額にはなっていません。国の統計で、アフィリエイトだけの個人の収入を調べたものは、このガイドでは見つけられませんでした。参考になるのは、業界団体の調査です。

アフィリエイト市場調査2025の結果。月1,000円未満が52.5%、1,000円以上3万円未満が35.1%、3万円以上が12.4%。回答者1,000名の自己申告
業界団体(日本アフィリエイト協議会)の2025年調査:月1,000円未満52.5%、1,000円〜3万円未満35.1%、3万円以上12.4%

広告主・サイト運営者・ASPでつくる業界団体「日本アフィリエイト協議会」は、2025年12月にアフィリエイトサイト運営者1,000名を対象に調査を行いました。月のアフィリエイト収入は、1,000円未満の人が52.5%、3万円以上の人が12.4%でした。残りの35.1%が、その間(1,000円以上3万円未満)です。

この調査は、本人の答えをまとめたもので、国の統計ではありません。回答者は「サイトやブログを持ち、アフィリエイト広告をのせている人」で、始めてすぐやめた人の多くは含まれないと考えられます。ですから、「始めた人の12.4%が月3万円以上になる」という意味ではありません。消費者庁の資料も、同じ協議会の調査(2021年)を引用しています。

最初の報酬までの期間

最初の報酬が出るまでの期間は、決められません。このガイドでは、数か月以上かかるものと考えて準備することをすすめます。新しい記事が検索結果に出て読まれ始めるまでの期間に、決まった目安がないからです。Googleも、サイトの変更が検索結果に反映されるまでに、数時間で済むものもあれば数か月かかるものもある、と説明しています。ただし、読者の疑問に答える記事を増やし、直していくことで、少しずつ読まれる可能性は高まります。続けるかどうかは、3か月ごとなど区切りを決め、読まれた数と確定した報酬を見て判断するのがおすすめです。

計算例:1本の記事を、ひと月に1,000人が読んだら

1本の記事がひと月に1,000人に読まれること自体が、大きな壁です。そのうえで、次の数字は計算の考え方を示すための仮の数字です。実際の数字は、記事・商品・時期で大きく変わります。

  • 前提:1本の記事を読む人が月1,000人、そのうち広告リンクを押す人が5%、押した人のうち申し込む人が2%、報酬は1件3,000円(定額)、承認率(確定する割合)は80%とします。
  • 押す人:1,000人 × 5% = 50人
  • 申し込む人:50人 × 2% = 1人
  • 発生する報酬:1件 × 3,000円 = 3,000円
  • 確定する報酬の見込み:3,000円 × 80% = 2,400円
計算例の図。1本の記事を月に1,000人が読み、50人が押し、1人が申し込み、3,000円が発生、承認率80%で確定見込み2,400円。月1,000人に読まれること自体が大きな壁
計算例(仮の数字):1本の記事を月1,000人が読む→クリック50人→申込み1人→発生3,000円→確定見込み2,400円

定率の例も見てみましょう。5,000円の商品が売れて、料率が3%なら、報酬は「5,000円 × 3% = 150円」です。月に3万円にするには、この商品が200個売れる必要があります(30,000円 ÷ 150円 = 200個)。

この計算から分かることは2つです。1つ目は、報酬は「読む人の数 × 押す割合 × 申し込む割合 × 単価」のかけ算で決まり、どれか1つが小さいと全体が小さくなること。2つ目は、発生した金額がそのまま手元に入るわけではないことです。ここからさらに、サーバー代などの経費や税金がかかります。また、記事を10本に増やしても、10本すべてがこのように読まれるわけではありません。

ここまでで覚えておくこと

  • 業界団体の2025年調査では、月1,000円未満が52.5%、月3万円以上が12.4%(自己申告)
  • 最初の報酬までの期間は決められない。数か月以上かかるものと考えて準備する
  • 報酬は「人数×押す割合×申し込む割合×単価」のかけ算。発生額=手取りではない

アフィリエイトの税金とは?副業の確定申告と住民税

税金の結論は、「1年分の報酬と経費を、金額にかかわらず記録しておく」です。記録さえあれば、申告が必要かどうかはあとから判断できます。この章は、会社員と、給与のない人に分けて説明します。自分に当てはまるほうだけ読めば十分です。

まず、言葉を2つ押さえます。所得(しょとく)とは、収入から必要経費を引いた「もうけ」のことです。国税庁は、副業に係る所得(原稿料など)を「雑所得(ざつしょとく)」の例に挙げており、副業のアフィリエイトの所得は、多くの場合、雑所得として扱われます。必要経費とは、収入を得るために直接かかった費用です。

この章に出てくる金額は、「所得」で比べるものと「収入」で比べるものに分かれます。

比べる点 金額 基準
所得(収入−経費) 20万円 会社員の確定申告の基準
所得(収入−経費) 62万円 家族の税金の扶養に入れる上限(給与のない人)
所得(収入−経費) 104万円 基礎控除(所得132万円以下の人)。これ以下なら所得税はかからない(給与のない人)
収入(経費を引く前) 130万円 家族の健康保険の扶養の目安(19歳以上23歳未満は150万円)

会社員の場合:「20万円」の基準

給与を1か所から受けていて、年末調整(会社が1年分の税金を精算する手続き)を受けている会社員は、給与以外の所得の合計が20万円以下なら、所得税の確定申告は原則として不要です。20万円は「収入」ではなく「所得(収入−経費)」で比べます。

会社員の確定申告の判定。給与以外の所得が20万円を超えるなら確定申告が必要、20万円以下なら原則不要だが住民税の申告は必要
会社員の判定:所得が20万円を超えれば確定申告。20万円以下なら原則不要、ただし住民税の申告は必要
  • 例1:アフィリエイトの収入30万円、経費8万円。所得は「30万円 − 8万円 = 22万円」。20万円を超えるので、所得税の確定申告が必要です。
  • 例2:アフィリエイトの収入25万円、経費6万円。所得は「25万円 − 6万円 = 19万円」。所得税の確定申告は原則不要です。ただし、住民税の申告は必要です(期限と出し先は、下の「住民税の申告」で説明します)。

「原則」と書く理由は2つです。給与を2か所以上から受けている人や、給与の年間収入が2,000万円を超える人などは、基準が違います。また、医療費控除(医療費が多かった年に税金を軽くする仕組み)を受けるために確定申告をする場合は、20万円以下の所得も併せて申告する必要があります。

会社員が気にしやすい「会社に知られるか」についてです。住民税(住んでいる市区町村などに納める税金)は、会社員はふつう給与から引かれます。国税庁の確定申告書等作成コーナーの案内では、給与以外の所得にかかる住民税は、給与から引く(特別徴収)か、自分で納める(普通徴収)かを選べるとされています。ただし、これは会社に知られないことを保証するものではありません。就業規則を守ることが前提です。

給与のない人(学生・専業主婦など)の場合:確認の順番

20万円の基準は、給与をもらって年末調整を受けている人のためのもので、給与のない人には使えません。給与のない人は、次の表の順番で確かめます。金額は令和8年分(2026年分)です。

給与のない人の確認の順番。1家族の税金の扶養(所得62万円以下か)、2確定申告(所得が基礎控除104万円以下なら所得税はかからない)、3健康保険の扶養(年間収入130万円未満か)、4住民税の申告
給与のない人の確認の順番:①税金の扶養(所得62万円)→②確定申告(所得104万円)→③健康保険の扶養(収入130万円)→④住民税の申告
金額は令和8年分
順番 確認すること 金額 超えた場合
① 家族の税金の扶養 あなたの所得(1年間の所得の合計)が62万円以下か 家族が扶養控除・配偶者控除(あなたを養っている家族の税金が軽くなる仕組み)を受けられなくなる
② あなたの確定申告 所得が104万円以下か。基礎控除(誰でも所得から差し引ける金額)は、所得132万円以下の人で104万円なので、所得がこれ以下なら所得税はかからない 超えて税金が出る場合は、確定申告が必要(ほかの控除がある人は税務署で確認)
③ 家族の健康保険の扶養 年間の収入が130万円未満か(19歳以上23歳未満は150万円未満、60歳以上などは180万円未満) 家族の健康保険の扶養から外れ、自分で保険料を払う必要が出る場合がある
④ 住民税の申告 確定申告をしない場合 市区町村に住民税の申告をする

①と②は国税庁、③は協会けんぽ(全国健康保険協会)の案内で確認した金額です。③の「収入」の数え方や、協会けんぽ以外の健康保険の基準は、家族が加入している健康保険の窓口で確認します。19歳以上23歳未満の人は、①を超えても家族が別の控除を受けられる場合があるので、税務署で確認します。

例として、親の扶養に入っている大学生で、アフィリエイトの所得が年80万円(ほかに所得なし)の場合です。①は62万円を超えるので、親は扶養控除を受けられなくなります(別の控除の対象になるかは税務署で確認)。②は104万円以下なので、所得税はかからず、確定申告は不要です。③は「収入」の数え方が保険によって違うので、窓口で確認します。④は、確定申告をしないので住民税の申告をします。

扶養から外れると、家族の税金や保険料が変わります。ただし、具体的な影響は家庭ごとに違うので、家族と一緒に、税務署や健康保険の窓口で確かめます。

住民税の申告:期限と出し先

住民税の申告は、確定申告とは別に、市区町村に出す届け出です。例として横浜市は、住民税の申告は、所得の多い少ないにかかわらず、収入がなかった人でも必要と案内しています(確定申告をした人など、申告の必要がない人を除く)。期限は毎年3月15日で、申告する年(報酬を得た翌年)の1月1日に住んでいた市区町村に出します。確定申告をした人は、住民税の申告もしたものとみなされます。ほかの市区町村でも、住んでいる市区町村の窓口やサイトで確認します。

記録の残し方と経費

確定申告は、1月1日から12月31日までの1年分を、原則として翌年2月16日から3月15日までに行います。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、画面の案内に沿って自宅で作成・提出できます。

記録は、金額にかかわらず残します。所得を計算するために必要だからです。ASPの「確定報酬の明細」、振込の記録、経費のレシートや領収書を、月ごとにまとめておくのが確実です。

経費の例です。ブログのためだけに借りているサーバーやドメインの代金は、必要経費として考えやすい費用です。パソコンやネット料金のように私生活にも使うものは、業務に直接必要だった部分をはっきり区分できる場合に、その部分だけが必要経費になります。個人の服や食事のように業務と関係のない費用は、経費になりません。迷うものは税務署に確認します。なお、雑所得の赤字は、給与など他の所得と差し引きできません。

規模が大きくなったら読むこと(事業所得・開業届・青色申告)

規模が大きくなると、所得が「事業所得」になる場合があります。国税庁の通達(法律の解釈の決まり)は、世間一般から見て「事業」と言える程度で行っているかどうかで判定するとしています。帳簿をつけていないと、事業所得とは認められにくくなります。

なお、国税庁は、前々年(たとえば2026年分なら2024年)の業務に係る雑所得(副業のように、もうけるために続けて行う仕事の雑所得)の収入が300万円を超える人には、請求書や領収書などの保存を義務として求めています。

開業届(事業を始めたことを税務署に知らせる書類)は、事業を始めた年分の確定申告期限までに出すよう国税庁が案内しています。帳簿をつけて控除を受けられる青色申告は、事業所得などのある人が対象で、雑所得は対象外です。

事業と言えるか分からない小さな規模のうちは、まず記録を残し、雑所得として申告する前提で準備するのがおすすめです。ただし、判断は個別の事情で変わるので、迷ったら税務署か税理士に相談します。

ここまでで覚えておくこと

  • 記録は、金額にかかわらず1年分残す
  • 会社員は「所得が20万円を超えるか」で判断。20万円以下でも住民税の申告は必要
  • 給与のない人は、①扶養62万円→②確定申告→③健康保険130万円→④住民税の順に確かめる

アフィリエイトのルールと法律とは?ステマ規制・景品表示法など

ルールの面で守る基本は、「広告だと分かるように書く」「うそや大げさな表現をしない」「他人の文章や画像を勝手に使わない」「ASPと広告主の決まりを守る」の4つです。ただし、勤め先の規則や税金は別に確認が必要です。

アフィリエイトのルールの地図。4つの基本(広告と分かるように書く、うそや大げさな表現をしない、他人の文章や画像を使わない、ASPと広告主の決まりを守る)と、それぞれに関係する法律・規約
ルールの地図:4つの基本と、関係する法律・規約(景品表示法、薬機法、著作権法、ASPの規約など)

このガイドでは、規約を公開している大手ASPの一つとして、A8.netの規約を例に引きます。ほかのASPにも、同じような規約があります。

ステマ規制:広告だと分かるように書く

ステマとは、ステルスマーケティングの略で、広告なのに広告であることを隠すことです。消費者庁は、2023年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法(けいひんひょうじほう)違反になると案内しています。景品表示法は、うそや大げさな表示から消費者を守る法律です。

この規制で処分を受けるのは、広告主です。ただし、記事を書くあなたにも関係します。消費者庁の資料は、広告主がアフィリエイトの仕組みを使ってアフィリエイターに表示させる場合を、広告主の広告に当たる例として挙げています。つまり、あなたの記事は広告主の広告として扱われ、広告と分からない形で書けば、広告主の違反の原因になります。さらに、このあと説明する薬機法のように、書いた人も対象になる法律もあります。PR表記は、広告主のためだけでなく、自分の身を守るためにも必須です。

実際の不利益もあります。A8.netは、すべてのメディア会員にPR等の表記をお願いすると案内し、対応しない場合は、広告主の判断で提携解除や成果報酬のキャンセルになる場合がある、と説明しています。

PR表記の書き方

消費者庁の資料は、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」といった言葉で示す方法を、広告だと分かる表示の例として挙げています。分かりにくい表示の例としては、次のようなものを挙げています。

  • 広告であることを、文章の末尾など見えにくい位置にだけ書く
  • 周りの文字より小さい文字や、薄い色で書く
  • SNSで、たくさんのハッシュタグの中に埋もれさせる
  • 動画で、認識できないほど短い時間だけ表示する
  • 冒頭に「広告」と書いたのに、文中で「第三者としての感想です」と書く
PR表記の良い例と分かりにくい例。良い例は記事の冒頭に見やすく「本ページはプロモーションが含まれています」と書く。分かりにくい例は末尾だけ、小さく薄い字、ハッシュタグに埋もれさせる、言っていることが矛盾
PR表記は「最初に・見やすく・分かる言葉で」。末尾だけ・小さい字・薄い色は分かりにくい例

書き方の例は「本ページはプロモーションが含まれています」です。ファーストビュー(ページを開いて最初に見える範囲)に、分かりやすく表示します。SNSでは、リンク自体に【PR】と付ける方法もあります。

景品表示法:うそや大げさな表現をしない

景品表示法は、商品の品質を実際よりよく見せる表示(優良誤認:ゆうりょうごにん)と、価格などの条件を実際より得に見せる表示(有利誤認:ゆうりごにん)を禁止しています。消費者庁は、わざとでなく誤って表示した場合でも、優良誤認表示に当たれば規制されると説明しています。消費者庁が広告主向けに示している指針は、アフィリエイターが不当表示をしたときに広告主が取る措置の例として、成果報酬の支払いの停止、支払った報酬の返還、提携契約の解除などを挙げています。

次のような書き方は避けます。

  • 「必ずやせる」「誰でも稼げる」「絶対に損しない」のような、結果の保証
  • 根拠のない「No.1」「最安」「日本一」
  • 使っていないのに「使ってみたら最高でした」と書く体験談

薬機法:健康・美容の表現は特に注意

薬機法(やっきほう)は、医薬品・化粧品などの広告のルールを決めた法律です。薬機法は「何人も(誰であっても)」、医薬品・医薬部外品(薬用化粧品、薬用歯みがきなど)・化粧品などの効能や効果について、うそや大げさな広告をしてはならないと定めています。広告主だけでなく、記事を書く人も含まれます。

たとえば、化粧品の記事で「シミが消える」「病気が治る」のように、認められた範囲を超える効果をうたう表現は避けます。健康食品やサプリメントは医薬品ではないので、医薬品の効き目をうたう表現も避けます。承認を受けていない医薬品などの効能・効果の広告も、「何人も」してはならないと定められています。

著作権:他人の文章・画像を勝手に使わない

著作権法の「引用」のルールを守れば、他人の文章などを許可なく使える場合があります。文化庁の著作権テキストは、引用の条件として、すでに公表された著作物であること、カギ括弧などで引用部分がはっきりしていること、自分の文が「主」で引用が「従」であること、引用は必要最小限であること、出所(出典)を示すことなどを挙げています。商品画像は、ASPが用意した広告素材や、広告主が使用を許可した画像を使います。

ASPと広告主の規約:一番身近なルール

ASPの規約は、違反するとすぐに報酬の取り消しや退会につながる、一番身近なルールです。A8.netの禁止事項には、たとえば次のようなものがあります。

  • 自分で広告をクリックする、仲間同士でクリックし合う
  • お金やポイントなどの対価と引き換えに、クリックや申込みをさせる
  • 登録していないサイトやSNSのメッセージなどに広告をのせる
  • リスティング広告(検索結果に出る有料広告)を出すこと(出稿)が禁止された案件で、広告を出す

案件ごとに、広告主が独自の条件(使ってはいけない言葉、のせてはいけない場所など)を決めている場合があります。提携申請の前に、案件の詳細ページを必ず読みます。なお、特定商取引法(通信販売のルール)の表示義務は商品を売る事業者が負うもので、紹介するだけなら主に関係しません。

ここまでで覚えておくこと

  • ステマ規制で処分を受けるのは広告主。ただし、PR表記は自分の身を守るためにも必須
  • PR表記は「最初に・見やすく・分かる言葉で」
  • 「必ず」「誰でも」「No.1」など、根拠のない保証や誇張は書かない
  • 健康・美容は薬機法(書く人も対象)、他人の画像や文章は著作権、案件ごとの条件は規約を確認する

アフィリエイトのよくある失敗と対策

よくある失敗を防ぐ基本は、「確かめてから動く」ことです。

よくある失敗 起きること 対策
会社の規則を読まずに始める 勤め先とのトラブルになる 就業規則を読み、禁止なら始めない。許可制なら許可を取る
無料ブログの規約を見ずに広告を貼る 記事の削除や利用停止の原因になる 利用規約とヘルプで広告リンクの可否を確かめる
報酬単価だけで案件を選ぶ 書けない分野で記事が進まない 説明できるテーマで選ぶ。成果が確定する条件(否認の条件)も見る
PR表記を忘れる 提携解除や報酬取り消しの原因になる 記事のひな形(毎回コピーして使う下書き)の冒頭にPR表記を入れておく
自分で広告を押す・申し込む 規約違反で報酬取り消し、アカウント停止 自分で申し込むのは、セルフバックとして示された範囲だけ
公式の説明や画像をコピーする 著作権の侵害、内容の薄いサイトと判断される 自分の言葉で書き、引用は条件を守る
「発生」の金額を収入と考える 取り消しで見込みが大きく外れる 確定した金額だけを数える
記録を残さない 確定申告のときに困る 報酬明細と領収書を月ごとに保存する
高額な塾や教材を借金して買う 返済だけが残る 借金をしてまで契約しない。次の章を読む

A8.netは、自分の利益のために興味がない広告に申し込むことや、同じ広告に何度も申し込むことを禁止事項に挙げています。自分で申し込むのは、セルフバックとして示された範囲だけにします。

ここまでで覚えておくこと

  • 失敗を防ぐ基本は「確かめてから動く」
  • 自分で押す・申し込むのは、セルフバックとして示された範囲だけ
  • 数えるのは「確定」した金額だけ

高額塾・情報商材とは?副業の詐欺を見分けるポイント

結論から書きます。「簡単に稼げる」「すぐに元が取れる」と言われて、高額な契約や借金をすすめられたら、その場で契約しないでください。アフィリエイトは、始めるために高額な教材が必要な仕組みではありません。

副業の詐欺の危険サイン。簡単に稼げると強調する、借金やカード払いをすすめる、遠隔操作アプリを入れさせる、会社名が分からない、急がせる。迷ったら188に相談
危険サイン5つ:「簡単に稼げる」・借金をすすめる・遠隔操作アプリ・正体が分からない・急がせる

国民生活センターは、副業や投資で高額収入を得るノウハウと称する「情報商材(じょうほうしょうざい。ネットで売られる『稼ぎ方の情報』)」の相談が増えたことを発表し、契約書に「アフィリエイト」などの名称が使われていることもある、と説明しています。

最近の相談事例には、ネット広告から登録した業者に「アフィリエイトで稼ぐためのサポートをするコース」をすすめられ、消費者金融から借りるよう指示され、画面共有アプリで業者と画面を見ながら、その日のうちに合計450万円を借りた、というものがあります。同センターは、こうした相談は20歳代以下の若い人から特に多いとし、業者に「すぐに返済できる」と言われて借りた場合でも、返済の義務は借りた本人が負うと注意しています。

危険なサインは、次の5つです。

  1. 「簡単に」「誰でも」「スキマ時間で月〇万円」と、収入を強調する
  2. 借金やクレジットカードでの高額な支払いをすすめる
  3. 遠隔操作アプリや画面共有を求める
  4. 会社名や連絡先が分からない。メッセージアプリだけでやり取りする
  5. 「今日だけ」「今決めないと」と急がせる

国民生活センターは、借金をしてまで契約しないこと、遠隔操作アプリを安易に入れないこと、業者から虚偽の申告(うその申込み内容)を指示されても従わないこと、不安なら消費生活センターに相談することを呼びかけています。自分で判断せず、早めに相談します。

ここまでで覚えておくこと

  • アフィリエイトは、高額な教材がないと始められない仕組みではない
  • 「簡単に稼げる」と言われて借金をすすめられたら、その場で契約しない
  • 迷ったら、消費者ホットライン188に電話する

アフィリエイトを始める前のチェックリスト

始める前に、次の10項目を確かめます。すべてに「はい」と言えたら、準備はできています。

  • 勤め先の就業規則を読み、副業の扱い(禁止・許可制・届け出)を確認した
  • 媒体を決め、用意のしかた(無料ブログ・自分のブログ・SNSのアカウント)を選んだ(規約で広告リンクが使えることを確かめた)
  • 自分が説明できて、読者が困っているテーマを選んだ
  • 登録するASPの規約と禁止事項を読んだ(自己クリック、登録外の媒体への掲載など)
  • 記事の冒頭に入れるPR表記の文を決めた
  • 「必ず」「誰でも」「No.1」など、根拠のない言葉を使わないと決めた
  • 報酬の明細と経費の領収書を、月ごとに保存する場所を決めた
  • 自分に当てはまる税金の確認の順番(会社員の20万円、または給与のない人の①〜④)を確かめた
  • 借金をしてまで教材や塾を契約しないと決めた
  • 困ったときの相談先(消費者ホットライン188、税務署、市区町村)を確認した

困ったときの公的な相談窓口

どこに聞けばよいか分からないときは、まず消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターなどにつながります。

相談先 相談できること
消費者ホットライン「188(いやや!)」 副業・情報商材・高額な塾などの契約トラブル。最寄りの消費生活センターなどを案内する全国共通の番号
国民生活センター 地域の窓口につながらないときのバックアップ相談、土日祝日の相談(地域の窓口が閉まっているとき)
税務署(国税庁「税についての相談窓口」) 確定申告が必要か、所得の区分、開業届などの税金の相談
住んでいる市区町村の税務担当 住民税の申告の方法
家族が加入している健康保険の窓口 健康保険の扶養の収入基準
警察相談専用電話「#9110」 詐欺の疑いなど、犯罪の被害に関する相談

ASPの規約や報酬の取り消しについての疑問は、まず登録しているASPの問い合わせ窓口に確認します。

次に読む記事|目的別のおすすめ

このガイドで全体像をつかんだら、まず次の3本に進んでください。まだ公開前の記事は、タイトルだけを表示しています。

まず読む3本

目的別にもっと読む(仕組み・ブログ作り・ルールと税金)

仕組みと案件選び

報酬とお金の流れ

ブログ作りと記事の書き方

ルールと税金

  • ステマ規制とは|景品表示法の告示とPR表記の考え方
    ステマ規制と、PR表記の考え方をくわしく説明します。
  • 優良誤認・有利誤認とは|景品表示法の不当表示と書き方
    優良誤認・有利誤認に当たる表現と、避ける書き方です。
  • 薬機法とは|アフィリエイトで気をつける広告表現
    健康・美容の記事で気をつける広告表現です。
  • アフィリエイトの確定申告|雑所得・20万円ルールの考え方
    確定申告の手順と、雑所得の考え方です。
  • 住民税の普通徴収とは|副業の所得と特別徴収の違い
    住民税を給与から引く形(特別徴収)と、自分で納める形(普通徴収)の違いです。

よくある質問(FAQ)

Q. アフィリエイトは、パソコンやWebの知識がなくても始められますか。
A. 無料ブログなら、画面の案内どおりに進めて始められます。自分のブログ(WordPressなど)は、サーバーやドメインの設定に手間がかかります。ただし、どちらでも、始めるのと稼ぐのは別です。報酬が出るまでには時間がかかり、出ないまま終わる人も多くいます。

Q. 始めるのにお金はかかりますか。
A. 無料ブログとASPの登録だけなら、無料で始められる場合があります(例:A8.netは登録・利用が無料)。ただし、自分のブログを作るならサーバーとドメインの費用がかかります。入門向けのサーバーは月額数百円から1,000円台程度でした(2026年10月7日、大手数社の公式料金ページで確認)。

Q. どれくらいで、いくら稼げますか。
A. 期間も金額も保証できません。最初の報酬までは数か月以上かかるものと考えて準備します。業界団体の2025年調査では、月のアフィリエイト収入が1,000円未満の人が52.5%でした。ただし、自己申告の調査で、あなたの結果を予測するものではありません。

Q. ブログとSNSは、どちらから始めるのがよいですか。
A. はじめてなら、記事が積み上がるブログから始めるのがおすすめです。ただし、すでにフォロワーがいる人や、写真・動画が得意な人はSNSが合う場合もあります。どちらでも、広告をのせる媒体はASPに登録します。

Q. 個人のブログでも、PR表記は必要ですか。
A. 必要です。ステマ規制で処分を受けるのは広告主ですが、あなたの記事は広告主の広告として扱われ、ASPもPR表記を求めています。表記がないと、提携解除や報酬取り消しになる場合があります。ただし、書き方の細部は案件ごとの条件もあるので、ASPの案内を確認します。

Q. 会社員です。副業の所得が20万円以下なら、何もしなくてよいですか。
A. 所得税の確定申告は原則不要です(20万円は収入ではなく、経費を引いた所得で比べます)。ただし、住民税の申告は別に必要です。給与を2か所以上から受けている人や、医療費控除で申告する人などは扱いが違うので、税務署で確認します。

Q. 学生や専業主婦で、給与がありません。何を見ればよいですか。
A. 20万円の基準は使えません。税金の章の表のとおり、①家族の税金の扶養(所得62万円)→②確定申告(所得104万円)→③健康保険の扶養(収入130万円)→④住民税の申告、の順に確かめます。ただし、家庭ごとに影響が違うので、家族と一緒に税務署や健康保険の窓口で確認します。

Q. 自分で広告を押したり、申し込んだりしてもよいですか。
A. 通常の広告では、してはいけません。ASPの規約もGoogle AdSenseのポリシーも、自分で広告をクリックすることを認めていません。ただし、ASPが「セルフバック」として用意した範囲は、規約に沿って使えます。

Q. 商品の公式サイトの画像や説明文を、記事に使ってもよいですか。
A. 勝手にコピーして使うのは避けます。ASPの広告素材や、広告主が使用を許可した画像を使います。文章は自分の言葉で書き、引用するときはカギ括弧と出典を示し、自分の文が主になるようにします。

Q. 「アフィリエイトで稼ぐ方法を教える」という塾に誘われました。
A. その場で契約しないでください。国民生活センターは、アフィリエイトのサポートをうたって借金をさせる業者の事例を紹介し、注意を呼びかけています。迷ったら、消費者ホットライン188に相談します。

出典

このページは、上の一次情報(国・公的機関・各社の公式ページ)を2026年10月に確認して作成しました。制度、規約、報酬の条件、料金、調査の数値は変わることがあります。最新の内容は、各公式ページで確認してください。

このページは一般的な情報の提供を目的としたもので、収益を保証するものではありません。また、法律・税務の個別の助言でもありません。ご自身の状況に当てはめた判断が必要なときは、税務署・税理士、消費生活センター、弁護士などの専門家や公的窓口に確認してください。特定のASP・サービス・教材をすすめるものでもありません。