EPC・CVR・CTRとは計算式と案件選びでの使い方
EPCは1クリックあたりの報酬、CVRは成果に至る割合、CTRは広告がクリックされる割合です。計算式、発生ベースと確定ベースの違い、数字を案件選びに使うときの注意点を整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
EPC・CVR・CTRとは
アフィリエイトの数字には、略語がたくさん出てきます。中でも基本になるのが、次の3つです。
- CTR(クリック率):広告が表示(または記事が閲覧)された回数のうち、クリックされた割合
- CVR(コンバージョン率):クリックなどの訪問のうち、購入・申込みなどの成果に至った割合
- EPC(Earnings Per Click):広告1クリックあたりの報酬額
この3つは別々の指標ではなく、つながっています。記事を直すときに「どこが弱いのか」を切り分けるための物差しになります。数値の見え方や定義はASPごと・時期により異なるため、本記事は2026年10月時点で確認できた公式解説をもとにしています。最新の表示は、お使いのASPの管理画面で確認してください。
EPC・CVR・CTRの計算式
| 指標 | 計算式 |
|---|---|
| CTR | クリック数 ÷ 表示(閲覧)数 × 100(%) |
| CVR | 成果件数 ÷ クリック数 × 100(%) |
| EPC(発生ベース) | 発生報酬の合計 ÷ クリック数 |
| EPC(確定ベース) | 確定報酬の合計 ÷ クリック数 |
| EPCの分解式 | 報酬単価 × CVR × 承認率 |
CVRは「サイト訪問数に対する成果の割合」として定義されることもあり、分母がクリック数か訪問数かで数値が変わります。比較するときは、分母を同じ定義にそろえることが大切です。
発生ベースと確定ベース
ASPの管理画面に出るEPCは、承認前の報酬を元にした「発生ベース」の場合があります。承認率が低い案件では、発生ベースのEPCが高く見えても、実際に確定する報酬は少なくなります。簡易的には、発生ベースEPC × 承認率 = 確定ベースEPCで見積もれます。
具体例(表・計算例)
仮に、ある案件に1か月で次のデータがあったとします(説明用の仮の数字です)。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 記事の閲覧数 | 5,000 |
| 広告のクリック数 | 150 |
| 成果の発生件数 | 6 |
| 報酬単価 | 3,000円 |
| 承認された件数 | 4 |
- CTR = 150 ÷ 5,000 = 3.0%
- CVR = 6 ÷ 150 = 4.0%
- 発生報酬 = 6 × 3,000 = 18,000円 → 発生ベースEPC = 18,000 ÷ 150 = 120円
- 承認率 = 4 ÷ 6 ≒ 66.7%
- 確定報酬 = 4 × 3,000 = 12,000円 → 確定ベースEPC = 12,000 ÷ 150 = 80円
- 検算:3,000円 × 4.0% × 66.7% ≒ 80円
どこを直すか
| 弱い指標 | 疑うところ | 見直しの例 |
|---|---|---|
| CTR | リンクの位置・見せ方 | 読者が迷う場所に、自然な導線を置く |
| CVR | 記事と案件のミスマッチ | 読者の悩みと案件内容を合わせる |
| 承認率 | 否認条件・案件の質 | 条件を読み、読者に事前に説明する |
EPC・CVR・CTRの実践ステップ
- 管理画面で、クリック数・発生数・確定数を月ごとに記録します。
- 上の式で、CTR・CVR・確定ベースEPCを計算します。
- 弱い指標を1つ決め、記事の1か所だけを変えます(一度に複数変えると原因が分かりません)。
- 1〜2か月、同じ条件で数字を見ます。数十クリック程度では偶然のぶれが大きいため、判断は慎重にします。
- 案件の入れ替えを検討するときは、EPCだけでなく、成果地点と承認率も確認します。
EPC・CVR・CTRの注意点
- EPCは他人の記事の成績ではありません。ASPが表示するEPCは全体の平均的な目安で、自分の記事で同じ数字になる保証はありません。
- 業種が違うEPCの比較は意味が薄くなります。同じジャンルの案件同士で比べます。
- クリック数が少ないうちは、数字が大きくぶれます。
- 数字に合わせて、読者の役に立たない誇張や、不確かな表現を入れてはいけません。
EPC・CVR・CTRでよくあるミス
- EPCが高い案件に、記事の内容に合わない広告を貼ってしまう。
- CTRだけを追い、クリックしても成果に至らない導線にする。
- 発生ベースの数字だけで収益を見積もり、承認率を無視する。
- CVRの分母(クリックか訪問か)を混同して、他人のCVRと比べる。
- 数日分のデータで案件を入れ替え、検証にならない。
EPC・CVR・CTRのチェックリスト
- [ ] CTR・CVR・EPCの分母の定義を確認した
- [ ] 発生ベースと確定ベースを分けて見ている
- [ ] 同じジャンルの案件と比べている
- [ ] 一度に変える点は1つだけにした
- [ ] 数字が小さい期間の判断を、確定扱いにしていない
EPC・CVR・CTRのFAQ(よくある質問)
EPCはいくらあれば良いですか。
業種・案件で大きく異なり、一律の基準はありません。公式の解説も、比較は同じ業種の中で行うよう示しています。自分の過去の数字と比べて改善を見るほうが、実用的です。
CVRが低いときは案件を変えるべきですか。
先に、記事の読者と案件の相性、成果地点のハードルを見直します。案件の変更はその次の選択肢です。
売れていないときでもEPCは計算できますか。
成果がゼロなら報酬が0円なので、EPCは0円になります。クリック数が少ないうちは参考になりにくく、まず記事の閲覧数とクリック数を見ます。
筆者の見解(EPC・CVR・CTR)
数字を見ることは大切ですが、私見では、初心者のうちはEPCを細かく追うよりも、CTR・CVR・承認率のどこで止まっているかをざっくり把握するくらいが適切だと考えます。数字は読者の行動の結果にすぎず、記事が読者の悩みに答えているかが土台です。計算式は検算用として使い、数値の改善のために読者に不利益な表現を入れないようにしたいところです。
EPC・CVR・CTRの関連項目
- 成果地点と成果条件
- 承認率
- アフィリエイトとは
- GA4のキーイベント
- 報酬の確定と支払いサイクル
出典(一次情報)
本記事は情報提供を目的としており、収益を保証するものではありません。法律・税務に関する内容は一般的な情報であり、個別の判断は弁護士・税理士などの専門家や公的機関の最新情報でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。