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GoogleがHTMLサイトマップの役割を説明、XMLサイトマップの代わりにはならない

Googleのミューラー氏らが、ポッドキャストでHTMLサイトマップの役割を説明。XMLサイトマップの代わりにならないが、ユーザー向けの導線として役立つという内容を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

Googleのジョン・ミューラー氏とマーティン・スプリット氏が、Googleの公式ポッドキャスト「Search Off the Record」第114回(2026年10月1日配信、「Do sitemaps still matter?」)で、HTMLサイトマップの役割について話したと、Search Engine Journal(SEJ)が2026年10月9日(米国時間)に報じました。結論は、HTMLサイトマップはXMLサイトマップの代わりにはならないが、ユーザーのための地図として役立ち、検索エンジンがリンクをたどる手がかりにもなる、というものです。ブログやアフィリエイトサイトを運営している人が、サイトマップをどう整えるかの参考になる内容です。ここでは、SEJの記事、Googleの公式書き起こし、Google公式ドキュメントをもとに整理します。

ニュースの概要

SEJの記事(筆者はRoger Montti氏)によると、ポッドキャストの中でスプリット氏が、XML形式でなければいけないのか、以前はHTMLサイトマップもあったはずだが、と尋ね、ミューラー氏が答えました(HTMLサイトマップの話は17分ごろから)。同氏は、見た目も呼び名も似ていて一般の人には紛らわしいと前置きしたうえで、HTMLサイトマップは基本的に「ユーザー向けのウェブサイトの地図」であり、XMLサイトマップファイルの代わりになるものではない、と説明したと伝えられています。SEJの記事は配信日を明示していませんが、Googleの公式の書き起こしで、10月1日配信の回だと確認できました。

ミューラー氏の発言は、Google公式の書き起こしでも確認しました。以下では、Googleの発言と、SEJの解釈を分けて書きます。

何が語られたのか

HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い

SEJが紹介したミューラー氏の説明を整理すると、次のとおりです。

  • HTMLサイトマップは、リンクの集まりで、XMLサイトマップのような厳密な構造を持たないため、サイトマップファイルとして送信して、同じように機械的に処理することはできない。
  • 一方で、サイトを巡回するクローラーがHTMLサイトマップを見つければ、そこにあるリンクを通常のリンクと同じようにたどれるため、役に立つ。
  • 多くのHTMLサイトマップは、すべてのページを載せない。たとえばECサイトなら、全商品ではなくカテゴリを載せ、訪問者が適切な場所へ行って個別の商品を選べるようにする。

SEJは、これを「ユーザーの導線として使う」という趣旨の答えだと受け止めています。ユーザーの役に立つならGoogleにも役立つ可能性がある、という部分はSEJ自身の解釈で、ミューラー氏の発言ではありません。HTMLサイトマップが順位を直接上げるという説明は、Google側の発言には見当たりません。

Google公式ドキュメントでのサイトマップの位置づけ

Googleの公式ドキュメント「サイトマップについて」には、サイトマップは、ページや動画などのファイルの情報や、それらの関係を検索エンジンに伝えるファイルで、クロールの効率化に役立つと書かれています。サイトマップが必要になりやすいのは、サイトが大規模な場合、新しく外部からのリンクが少ない場合、動画や画像などのリッチメディアが多い場合、Googleニュースに掲載されている場合です。一方、検索結果に表示する必要があるページがおよそ500ページ以下の場合などは、サイトマップが不要な可能性があるとされています。ただし、ミューラー氏はポッドキャストで、小さなサイトでも、CMSが標準で出すサイトマップは有効のままにしておくよう勧めており、害はないと話しています。また、サイトマップに載せたURLがすべてクロールされ、インデックスに登録されるとは限らないと注意されています。WordPressなどのCMSは、サイトマップを標準で用意していることが多いとも書かれています。このドキュメントには、HTMLサイトマップについての記述は含まれていません。

読者への影響

  • WordPressでブログを運営している人: XMLサイトマップは、CMSやプラグインが自動で出していることが多く、まずはそちらが生成されているかを確認すれば十分と考えられます。HTMLサイトマップを必ず作る必要がある、という話ではありません。
  • 記事数が増えてきた人: カテゴリやテーマごとの入り口をまとめたページ(HTMLサイトマップの考え方に近いもの)は、読者が目的の記事にたどり着く助けになると考えられます。
  • アフィリエイトの比較記事を多数持つ人: ミューラー氏は、ECサイトなら全商品ではなくカテゴリを載せる、という例を挙げています。これを参考にするなら、カテゴリなど主要な入り口を中心にするほうが近いと考えられます。

確認すること

  1. 自分のサイトのXMLサイトマップ(出典に書かれた内容ではなく一般的な例ですが、WordPress本体なら /wp-sitemap.xml、Yoast SEOなどのプラグインなら /sitemap_index.xml などです)が出力されているかを確認する。
  2. Google Search Consoleの「サイトマップ」から、XMLサイトマップが送信済みで、エラーがないかを確認する。
  3. HTMLサイトマップを作る場合は、全記事を載せる必要はなく、主要なカテゴリやテーマへの入り口を中心に、読者が迷わない構成にする。
  4. SEJの記事(出典1)、Googleの書き起こし(出典2)、Google公式ドキュメント(出典3)で、元の説明と注意点を確認する。

筆者の見解

私見では、今回のポイントはHTMLサイトマップを作るかどうかではなく、「XMLは検索エンジン向けの台帳、HTMLは読者向けの案内板」と役割を分けて考えることにあると考えます。アフィリエイトサイトであれば、全記事を並べた一覧ページを新しく作るより、既存のカテゴリページを「比較の入り口」として作り込むほうが、ミューラー氏が挙げたECサイトの例に近い使い方だと考えます。

新しい形式に手を広げる前に、XMLサイトマップの出力と更新日(lastmod)の正確さを固めるほうが先だと私は見ています。効果の大きさは示されていないため、整えたあとはSearch Consoleでカテゴリページの表示回数やインデックスの状況を見て、続けるかどうかを判断するのが現実的だと考えます。

出典(一次情報)

2026年10月12日時点の情報です。

本記事は情報提供を目的としており、収益を保証するものではありません。法律・税務に関する内容は一般的な情報であり、個別の判断は弁護士・税理士などの専門家や公的機関の最新情報でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。