サイト構築

リダイレクトとは301・302の違いと設定の注意点

リダイレクトは、あるURLへのアクセスを別のURLへ自動で転送する仕組みです。301と302の使い分け、サイト移転やURL変更時の手順、リダイレクトチェーンなどの注意点を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

リダイレクトとは

リダイレクトとは、あるURLにアクセスした人(や検索エンジンのロボット)を、別のURLへ自動的に転送する仕組みです。ブログのURL(パーマリンク)を変更したとき、独自ドメインへ移転したとき、HTTPからHTTPSへ切り替えたときなどに使います。

設定しないままURLを変えると、古いURLは「ページが存在しない(404)」になり、せっかく集まっていた被リンクやブックマークからの訪問が失われます。

リダイレクトの基本

恒久的と一時的

Google検索セントラル(2026年10月時点)では、リダイレクトは次の2種類に大別されています。

種類 代表的な方法 検索結果への影響
恒久的リダイレクト HTTP 301、308 検索結果に、転送先の新しいURLが表示されることを想定
一時的リダイレクト HTTP 302、303、307 検索結果に、転送元のURLが表示されることを想定

「ずっと移った」なら301、「一時的に別ページへ案内する」だけなら302、と覚えると実用上は十分です。

実装方法の優先順位

Googleは、サーバー側のリダイレクトが最も確実とし、サーバー側が使えない場合にmeta refresh、それも難しい場合に限ってJavaScriptによるリダイレクトを使うよう案内しています。JavaScriptは、描画に失敗するとリダイレクトとして認識されない可能性があるためです。

WordPressでの設定

  • サーバーの設定ファイル(Apacheなら.htaccess)に、ルールを書く。
  • リダイレクト用のプラグインを使う。
  • パーマリンクを変更すると、WordPressが自動で旧URLから転送する場合もあるが、全ページで確実とは限らない(パーマリンク参照)。

リダイレクトの具体例

状況 推奨 例
パーマリンクを変更した 301 /2026/10/post/ → /post-slug/
HTTPからHTTPSに移行した 301 http:// → https://
wwwあり・なしを統一する 301 www.example.com → example.com
期間限定キャンペーンページへ案内する 302 /sale/ → /campaign-oct/
ドメインを変更した 301 旧ドメイン → 新ドメイン

URL変更を伴うサイト移転では、Googleはリダイレクトをできるだけ長く、一般的には1年以上維持することを案内しています。たとえば2026年10月に移転したなら、少なくとも2027年10月までは外さない、という計算です。

リダイレクトの実践ステップ

  1. 旧URLと新URLの対応表(マッピング)を、スプレッドシートで作る。
  2. 先に新URL側のページを公開し、表示を確認する。
  3. 旧URLから新URLへ、1対1で301を設定する(トップへの一括転送にしない)。
  4. 設定後、旧URLを実際に開いて、新URLに転送されるか確認する。
  5. 内部リンク・XMLサイトマップ・canonicalを、新URLに更新する(XMLサイトマップ、canonical参照)。
  6. Search Consoleで、エラーやインデックスの状況を数週間見守る。

リダイレクトの注意点

  • リダイレクトチェーン(A→B→Cと何段も転送)は、読み込みが遅くなり、設定ミスも増えます。できるだけ、A→Cと直接つなぎます。
  • 記事を削除するとき、関連性のない記事や、トップページへ全部転送すると、読者にとって不親切です。内容が近いページがあるときだけ転送し、なければ404や410にする判断もあります。
  • ドメイン名を変更するときだけ、Search Consoleのアドレス変更ツールが必要です。HTTPS化やwwwの有無の変更には不要と説明されています。
  • アフィリエイトの成果リンクがリダイレクトを経由するのは通常の仕組みです。ただし、自分でASPのリンクを勝手に別URLへ転送すると、計測が崩れるおそれがあります。

リダイレクトでよくあるミス

  • 302を設定したまま、恒久的な移転だと思い込む。
  • 旧URLを全部トップページに転送する。
  • 旧サイトのリダイレクトを、半年ほどで外す。
  • リダイレクト後も、内部リンクが旧URLのままで、無駄な転送が続く。
  • スマホとPCで別々のURLを使い、転送ルールが食い違う。

リダイレクトのチェックリスト

  • 旧URLと新URLの対応表を、作ったか。
  • 恒久的な変更に、301(または308)を使っているか。
  • 転送が2段以上になっていないか。
  • 内部リンク・サイトマップを、新URLに更新したか。
  • リダイレクトを1年以上は維持する計画があるか。

リダイレクトのFAQ(よくある質問)

Q. 301を設定すると、順位はそのまま引き継がれますか?
A. Googleは、リダイレクトにより、旧URLのシグナルが新URLに転送されると説明しています。ただし、移転直後は順位が変動することがあるため、「そのまま」とは保証できません。

Q. 301と308の違いは?
A. どちらも恒久的な転送で、Googleは同様に扱うと説明しています。通常のサイト運営では、301を使えば足ります。

Q. プラグインとサーバー設定、どちらがよいですか?
A. 初心者はプラグインが扱いやすいですが、数が多いと表示速度に影響することもあります。まずは必要な数だけ設定し、増えてきたらサーバー設定への移行を検討してください。

筆者の見解(リダイレクト)

リダイレクトは、「URLを変えるなら、必ずセットで考える」作業だと考えます。特に、アフィリエイトサイトは、記事の数が増えてからパーマリンクを変えたくなる場面が多いですが、被リンクや検索流入を失うリスクを考えると、可能なら最初にURLを決めて、変えない運用が安全です。どうしても変えるなら、対応表を作って301を丁寧に設定する、という地味な作業が、いちばん確実な対策だと思います。

リダイレクトの関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、収益を保証するものではありません。法律・税務に関する内容は一般的な情報であり、個別の判断は弁護士・税理士などの専門家や公的機関の最新情報でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。